スライドは1962-68年の国立がんセンターでの肺癌治療成績を放射線治療と外科治療の対比の形で示しています。粗生存率では外科治療の方が成績がよいのですが、放射線治療症例には高齢者が多いため、相対生存率で見ると差が少なくなります。更手術症例の中には、術後再発し放射線治療を受けて生存した症例がかなりありました。この症例を外科治療の成績から除外すると、T-U期では放射線治療と外科治療の成績にはほとんど差がないという結果になりました。しかしV期の放射線治療成績は振るわず、根治的な治療を行うと後遺症のために死亡する症例も多く見られました。
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