日本でX線画像が得られたのは明治29年10月10日だった。…
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かの有名な「島津源蔵」が京都で今の京都大学の「村岡範為馳」との協同研究で開始したものだった。それから今迄百年有余の年月の間、我々は幾多の戦乱を経験しながらも一方で技術の研究発展を重ね、特にあの太平洋戦争後では、X線画像の精度、応用の範囲の拡大、更にはX線のみならず種々のエネルギ−を使う医用画像の広域化、新たに画像処理技術の参入もあってその発展は目覚しいものがあった。
この20世紀の発展の足跡を大切にし、後世への遺産とするべくJIRAとJAMITの有志によって企画し、JIRAの一事業として「医用画像電子博物館」を開設することにした。多くの方々の応援を得て資料の収集がスームースに進む事が大きな期待である。
この博物館は広く次世代の方々に利用、活用を容易にする為に、関係の業界、学界の諸子に門戸を開け、将来の医学、医療の発展に寄与したいと念願している。
再び多くの方々のご利用を期待したい。
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