スライドは頭頚部腫瘍について、重粒子線治療の前後のメチオニンPETの集積率を測定することで、治療効果の良否と予後を予測できるかどうかを示しています。当然のことですが、癌の勢いが強く、放射線治療の効果が少なければ、集積率は高く、治療による集積率の低下も悪く、予後は悪いしいう結果を示しています。PET検査がFDGでなくメチオニンPETで観察されたことはより的確に癌の悪性度を示していると考えられ、この日江角氏の宿題講演「癌治療の新しい考え方」に関連してきわめて興味が深い結果であります。FDGだけでなくアミノ酸等によるPET検査の有用性を追求し、実用化することが大切と考えます。
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