東芝メディカルシステムズ(株)は、超音波診断装置「Aplio」用に4種類の最新臨床アプリケーションソフトウエアを組み合わせた「XVパッケージ」を発売した。
<主な特長>
- 分解能と深達度の高い画像を提供する「Differential THI」
新開発の「Differential THI」は、2つの周波数を合成して送信し、受信信号の中の差音と高調波を用い画像抽出する。広帯域プローブの帯域幅を最大限に利用することができるので、低アーチファクトでコントラスト分解能とペネトレーション(深達度)に優れた高画質画像を提供する。二次高調波だけを利用する従来のTHI(Tissue Harmonic Imaging)法で犠牲になっていた分解能やペネトレーションの制約を克服している。
- ワンタッチで画像条件を最適化できる「Quick Scan」
画像を詳細に観察する際にスキャン部位に合わせて頻繁にGAINやSTCを調整する必要があるが「Quick Scan」を利用すれば、ボタン操作1つで画面全体の輝度を最適化できる。源信号に近いRaw Dataレベルで画質コントロールをするため緻密に最適化が行われ、深さ方向だけでなく画面の左右方向にもGAINの補正が可能となっている。
- 優れたコンパウンド技術「ApliPure」
「ApliPure」は、空間コンパウンドと周波数コンパウンドの効果を組み合わせた画像表示法で、細部までコントラスト分解能に優れた画像を描出できる。ほかの表示モードと同時に動作ができ、「Differential THI」と組み合わせれば病変の検出が容易になる。また、カラードプラなどとの組わせにより、高画質での血管観察が可能となっている。
- 広視野画像を提供する「Trapezoid Scan」
「Trapezoid(台形)Scan」機能により、リニアプローブやセクタプローブを用いて台形の広視野画像が得られる。