(株)日立メディコは2001年3月より、米国ATL社製の新型デジタル超音波診断装置HDI 5000 SonoCTを発売した。本装置は世界最高レベルの1024チャンネルの受信処理回路と6000項目に及ぶ画像パラメータによる自動最適化設定により、世界でトップクラスの画像分解能を実現した。
<主な特長>
- ダイナミックレンジが170dBとひろく、1024のプロセスチャンネルにより高いS/Nが実現され、階調性に優れた画像を描出する。
- SonoCT Imagingは1枚の画像作成に最大9方向から超音波を送受し、重ね合わせている。その結果、アーチファクトの低減とコントラスト分解能の改善が実現した。
- ブロードバンド方式の採用により、浅部から深部までの分解能が良好。
- ブロードバンド方式を応用した血流のカラー表示(Broadband Flow Imaging)は微妙な血流の差異も高感度に描出する。
- ティシュ−・ハーモニック・イメージング機能により、あらゆる被検者に有効。特に心筋や心内膜の描出に優れている。
- パルス・インバージョン・ハーモニック技術により、造影剤による染影像でも、造影剤を使用しない状態でも、高画質のハーモニック画像が得られる。
- ドプラ信号に対応してカラー表示するパワー・モーション・イメージング表示は、肺の影響などにより観察しにくかった被検者に対しても、心筋の境界を明瞭に描出できる。
同社では、初年度は国内で35台の販売を目標としている。
□イメージ1
日立メディコ
「HDI 5000 SonoCT」