GE横河メディカルシステム(株)は、同社では初めてのフルデジタル循環器用超音波診断装置「Vivid 3(ヴィヴィット スリー)」を発売する。Vivid3の最大の特長は、臓器や組織の画像情報を大量にデジタルデータとして収集・保存でき、動画を含めた画像・計測・検査履歴・レポートなどの患者情報を包括的に扱える「デジタルエコーラボアーキテクチャー」を世界で初めて搭載していることである。また、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心筋患者に対する心筋虚血検出と心予備能評価に必要なストレスエコー解析機能を内蔵する小型移動型のデザインを採用している。同社は、大規模の大学病院心エコー検査室から小規模の循環器クリニックを中心に、循環器科(小児含む)・検査科(心エコー)・CCU/ICU/NICU、麻酔科・心臓血管外科(胸部外科)を対象に販売アプローチを行う予定。
<主な特長>
- 「Coded Octave Imaging(コーディット・オクターブ・イメージング)」:
第二世代のティシュー・ハーモニック・イメージング機能。従来では適切な超音波画像の取得が困難であった患者にも、検査効率と精度が向上する。また、より高い空間分解能の提供が可能なため、心内膜の境界を鮮明に描出可能。
- 「Flexible Image(フレキシブル・イメージ)」:
すべての表示モードで画像の再調整(明るさのゲイン調整等)ができる機能。これによって顧客は診断に一層注力でき、なおかつ、検査後の再調整が可能なため、検査精度が向上する。
- 「Instant Acsess(インスタント・アクセス)」:
患者情報の保存・再生が瞬時にできる機能。動画像でも前項のフレキシブル・イメージを活用できる。新しいディスプレイ形式と新感覚のトラックボール機能追加。
- 「Digital Stress Echo(デジタル・ストレス・エコー)」:
ストレスエコーの基本である画像情報をデジタルデータで保存し、収集・再生する機能。薬物負荷と運動負荷の双方に対応し、臨床的には虚血性心疾患患者の検査の効率・精度を向上できる。
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GEYMS 「Vivid 3」