(株)日立メディコは、中級機市場において、画質にかかわるすべての回路をデジタル化したコンパクトで多機能なデジタル超音波診断装置「EUB-6000」を発売した。
同製品は、中級機レベルでは世界初めて、指の指紋を描出できるほどの精細な画像を得ることができる。また、デジタル化によって再生画像の画質劣化はなくなった。基本OSには、Windows NTを採用し、大量の画像データを扱う超音波診断装置に“電子ファイル“的な考え方で患者の過去データと病変部位を比較、検索できる機能を標準装備している。また、各種操作に対する応答時間の短縮、使用頻度を考慮したキー配列等により操作性は一層向上し、検査時間も約40%短縮することができ、患者負担も大幅に軽減できる。
<主な特長>
- 画質の決め手となるビームフォーマーはもちろんのこと、断層像からドプラ、カラードプラ像まで、すべての超音波画像処理をデジタル化した。デジタルビームフォーマには元の波形を忠実に再現できるように、中級では初めて12ビットの高速A/Dコンバータを採用し、150dB以上のシステムダイナミックレンジを有している。
- デジタル化と共に送受波の重み付けの採用により、高空間分解能、広ダイナミックレンジ、高コントラスト分解能を実現した。また、アーチファクトを低減し、よりコントラスト分解能に優れた画像を提供するハーモニック画像も標準機能として搭載。
- 基本OSにWindows NTを採用し、画像ファイリング機能の標準搭載をはじめとしたイメージファイルマネージャー機能により、電子ファイル化した画像データをさまざまな用途に有効活用できる。
- リニア、コンベックスだけでなく、電子セクタ形プローブも接続可能である。血管系・循環器検査をはじめ、腹部・産婦人科・泌尿器科検査等、幅広いニーズに対応できる。
- ドプラ、カラーフローマッピング機能のほか、シネメモリ、心機能計測、ペイシェントレポート機能などの充実した機能を有している。
- マルチビームおよび最新の画像処理技術により、カラーのQuadra beam processを実現した。高フレームレートで、高密度なカラードプラ画像を提供する。また、従来のCFAに新たな血流方向の情報を加えた方向指示形CFAモードを追加した。
- ボディは横幅510mmとスリムで、軽く押すだけで簡単に動かすことができる。また、狭いスペースでも自由自在に移動ができるように4輪回転可能なキャスターを新しく採用し、移動性を大幅に向上させた。
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日立メディコ 「EUB−6000」