ブロック図に示すように送受信機から得られた反射エコーは対数圧縮して検波し、ADCでデジタル信号に変換する。反射エコーの受信と同時にVOL(VOLUME)モードの演算を開始し、1回の送受信で1ピクセルの画像を作る。この動作を超音波ビームを走査しながら繰り返すことでVOLモード画像を構築していく。
産婦人科領域では診断距離から繰返周波数は2KHzとすると100x100の画素のVOLモード画像を得るためには5秒の時間が必要である。パラレル受信を行えば更に完像時間を短縮することが可能であり、このような高速で三次元画像が得られることによって胎児などの観察に有効性が見出された。
なおレンダリング処理には不透明度とデータ取り込みスタート点の概念を取り入れてリアルタイムで演算しマッピングするようにした。

 

□イメージ3
超音波ビームとレンダリング処理の位置関係 拡大画像

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